『くつくつあるけ』レビュー|歩きはじめがもっと楽しくなる林明子の赤ちゃん絵本

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「ぱたぱた」「とんとん」「ぴょんぴょん」♪
一足の小さなくつが、歩いて、跳ねて、ころんで、また立ち上がる。歩くことが楽しくて仕方ない時期の子どもにぴったりの、林明子さんの赤ちゃん絵本です。

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📚 『くつくつあるけ』の基本情報

  • 作・絵:林 明子
  • 出版社:福音館書店
  • 発売日:1986年6月
  • ISBN-13:9784834006827

👟 『くつくつあるけ』はどんな絵本?

登場するのは、大人の手のひらにも収まりそうな、小さな一足のくつ。

「ぱたぱたぱた」と歩いたり、つま先で「とん とん とん」と立ってみたり、「ぴょん ぴょん」と跳ねてみたり。

まるで歩けるようになったのがうれしくて仕方ない子どものように、元気いっぱいです。

でも、調子よく歩いていたら……ころんじゃった!

それでも自分で起き上がって、また歩き出します。

歩くのが楽しくて、ちょっと無茶をして、転んでもまた立ち上がる。
そんな歩きはじめのころの姿と重なって、なんともかわいい絵本です。

✨ 『くつくつあるけ』の魅力

「ぱたぱた」「ぴょんぴょん」楽しい擬音がいっぱい

『くつくつあるけ』の楽しさのひとつが、声に出したくなる擬音のリズムです。

ぱたぱた歩いて、とんとんつま先立ちをして、ぴょんぴょんジャンプ。

声に出すだけでも楽しくなるような、軽やかな言葉が次々と登場します。

まだお話をじっくり聞くのが難しい赤ちゃんでも、この軽やかなリズムには自然と耳を傾けてくれそうです。

小さなくつが、まるで子ども自身のよう

歩きはじめるころの子どもにとって、くつはちょっと特別な存在。

くつを履いたら、お外へ行ける。自分の足で、行きたいところへ行ける。

絵本の中で楽しそうに歩いたり跳ねたりするくつを見ながら、子どもたちも自分の姿を重ねているのかもしれません。

大人には当たり前の「歩く」ことも、子どもにとっては大発見の連続。
そんな時期のうれしさやワクワクが、そのまま小さなくつになったような一冊です。

💭 子どもたちに読み聞かせた感想

わが家で読んだときに特に反応がよかったのが、くつがジャンプするところと、転んでしまうところ。

ぴょーん!と跳ぶところで笑い、どてーん!と転ぶところではケラケラ大笑いしていました。

きっと、擬音の響きや動きそのものがおもしろかったんでしょうね。

転んだ場面を読むときに少し大げさに「ごろーん! いたたたた……」と演じてみたりしたら、さらに大笑い。

文章をそのまま読むだけでも楽しい絵本ですが、読み手がちょっと動きをつけるだけで、ぐっと盛り上がりました。

そして、この絵本は読み聞かせの時間だけでなく、実際のお出かけでも意外と活躍してくれました。

歩くのに飽きてしまったときに「くつくつ あるいた、ぱた ぱた ぱた」と絵本のリズムを思い出しながら声をかけると、また元気に歩いてくれることも。

転んだときにも、「よいしょ、どっこいしょ」と絵本のような調子で励ますと、泣くのを忘れてグッと立ち上がったりしていました。

何度も読んでいると自然とフレーズを覚えてしまうので、絵本の言葉がそのまま親子の日常に入ってくるのも、この作品の好きなところです😌

💡 『くつくつあるけ』はこんな子におすすめ

  • 歩くことに興味が出てきた赤ちゃん
  • 歩きはじめたばかりの子
  • 「ぱたぱた」「ぴょんぴょん」などの擬音が好きな子
  • くつを履いてお散歩するのが好きな子
  • 親子で声や動きをつけながら楽しめる絵本を探している方

出版社では0歳からおすすめされています。

まだ歩く前の赤ちゃんは心地よい言葉のリズムを楽しみ、歩きはじめるころには、絵本の中のくつの動きをより身近に感じられそうです。

🎒 くつと一緒に「歩く・跳ぶ・転ぶ」を楽しもう

読み聞かせるときは、擬音に合わせて声の調子を変えてみるのがおすすめです。

  • 「ぱたぱた」は少しテンポよく
  • 「とん とん」は一音ずつ弾むように
  • 「ぴょん ぴょん」は声も一緒に跳ねるように
  • 転ぶ場面は、少し大げさに演じてみる

歩ける子なら、絵本のくつに合わせてその場で足踏みしたり、一緒にぴょんと跳んでみたりするのも楽しそうです。

そして読み終わったあとは、ぜひ実際のお散歩でも絵本のフレーズを使ってみてください。

歩けるようになって、行きたいところへ自分の足で進めるようになる――。

そんな子どもにとっての大きな喜びを、親子で一緒に味わえる絵本です。